DIYでふすまの張替え|シールやアイロンで簡単に/種類や道具の説明も

DIYで行うふすま張替えの仕方について。ふすまの種類、シールやアイロン、のりを使った施工方法、必要な道具、おしゃれや洋風にしたい場合など詳しく解説。また、賃貸の費用負担の詳細や、張替えの事業者へ依頼した場合の流れや相場も詳しく説明します。

2019.2.27 更新
襖のある和室

何かの拍子でふすまが破れてしまったり、経年劣化の日焼けや汚れが気になってきたら、張替えを行わなければなりません。

そんなとき、なるべく費用をかけずにふすまの張替えを行いたいと考える方が多いのではないでしょうか。

DIY初心者でも無理なく行えるふすまの張替え方法を始め、ふすま本体の種類ふすま紙の種類ふすま張替えを事業者に依頼する際の詳細について詳しく説明します。

また、賃貸の方は気になる張替え費用の負担先についても併せて説明しますので、ぜひ参考にしてください。


目次

1. 賃貸の場合のふすま張替えの費用負担について
2. ふすま本体の種類
  2-1. 本ふすま
  2-2. チップボールふすま
  2-3. 戸ふすま(板ふすま)
  2-4. 発泡スチロールふすま・段ボールふすま
3. ふすま紙の紙質の種類
  3-1. 本鳥の子
  3-2. 鳥の子
  3-3. 上新鳥の子
  3-4. 新鳥の子
  3-5. 上級織物
  3-6. 中級織物
  3-7. 普及品織物
  3-8. ビニールふすま紙
4. DIY用ふすま紙の施工方法の種類
  4-1. シールタイプ
  4-2. アイロンタイプ
  4-3. 糊タイプ
5. DIYで行うふすまの張替え方
  5-1. 準備するもの
  5-2. 張替え方法
6. ふすまの張替えを事業者に依頼した時の詳細
  6-1. サービスの流れ
  6-2. 料金相場
7. ふすまの張替え事業者選びに困ったら


1. 賃貸の場合のふすま張替えの費用負担について

鍵を手渡す様子

ふすまを張替える際、アパートやマンションなどの賃貸物件の場合は契約条件やふすまが破れてしまった状況などによって、補修費が貸主負担なのか借主負担なのかが変わってきます。

契約内容にもよりますが、借主の故意や過失でふすまが破れてしまった場合の修理代金は借主負担、老朽化など生活していく上での自然損耗による破損は貸主負担になることが多いようです。

借主の負担になるのは、ペットによる破れ、煙草のヤニ、物をぶつけたことによる破損、借主の個人的な趣味による別なふすま紙への張替えなど、借主の故意や過失にあたると判断される場合です。

反対に、日焼けによる自然損耗、過度ではない画びょうやピンの穴、冷蔵庫を置いたことによる黒ずみは、生活していく上でどうしても避けられない経年劣化なので、貸主負担となるケースが多いです。

張替えによる費用のトラブルは非常に多いため、上記の基準は国土交通省によってガイドライン(※)が決められています。よって多くの不動産会社や大家さんはこれを契約の基準としている場合が多いです。

ただし、あくまでガイドラインであり、法律ではないので、すべての賃貸契約がこの基準に基づいているわけではないので注意が必要です。

なお、ふすまが破れたまま放置しておくと、借主負担となった場合は退去時に敷金から修理費を引かれてしまうため、早めに対応しておいた方がいいでしょう。

よって、賃貸物件でふすまを破損させてしまった場合は、まずは大家さんや管理会社に連絡をし、費用の件や修理の相談をするようにしてください。

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)のQ&Aを参照してください。


2. ふすま本体の種類

ふすま本体の種類は大きく4種類に分かれます。

種類によって張替えが方法が違ったり、張替えにコツが必要だったりするので、まずは種類を見極めてから自分で張替えができるかを検討するようにしましょう。


2-1. 本ふすま

従来から使われており現在でも主流のふすまで、組み上げられた木の上にふすま紙を重ねて貼るタイプのものです。

枠が外せて何度もふすま紙を張替えることが可能で、DIY初心者でも比較的きれいに張替えることができるので、非常にメンテナンス性が高いです。また、ソリやねじれに強く、通気性が高いのも特徴です。


2-2. チップボールふすま

本ふすまの下張りすべき箇所をチップボールという厚紙にして簡略化し、耐久性を高めたふすまです。

本ふすまと同様で枠の取り外し・張替えが可能で、現在でも多くの住宅で使われているふすまです。また、チップボールには室内の湿度に応じて湿気を吸収・放出する機能があるという特徴もあります。


2-3. 戸ふすま(板ふすま)

骨組みにベニヤ板が張ってあるふすまで、主に洋室と和室を区切るために使われます。

ベニヤ板の上に和室側ならふすま紙を、洋室側なら合板を張り付けた上に部屋にあった壁紙を張る、という使い方をしている住宅が多いです。

枠は外せず丈夫ですが重量があるのが特徴で、ふすま紙の張替えは可能ですが、本ふすまやチップボールふすまとは張替え方法が異なり、きれいに張替えるためには少しコツが必要です。


2-4. 発泡スチロールふすま・段ボールふすま

芯材に発泡スチロールや段ボールを使用した低コストで量産できるふすまで、集合住宅や最新の住宅でもよく使われているふすまです。

とても軽いですが、強度が低く、傷んでしまった場合はふすま紙を重ね張りするが、ふすまごと取り換える必要があります。


3. ふすま紙の紙質の種類

ふすま紙の種類は、主に和紙と織物に大別されますが、さらに製法によって細かく分類されます。以下で主に普及しているふすま紙について説明しますので、DIYに適しているか、住環境に合っているかなどを考慮して選んでみてください。

DIYでの張替えは失敗する可能性も高いため、特にDIY初心者の方は比較的安価なふすま紙を選んだほうがいいでしょう。

また、最近ではモダンなデザインのおしゃれなものや、洋風テイストのふすま紙も増えてきているため、部屋のインテリアに合わせて選ぶのもおすすめです。

もし気に入ったデザインのふすま紙がないという方は、ふすま紙の上に壁紙を貼ってリメイクするのもおすすめ。別記事でふすまの上に壁紙を貼る方法について説明しているので、ぜひ参考にしてください。


3-1. 本鳥の子

和紙を手ですいて作るふすま紙です。職人の手によって作られた和紙なので、模様や風合いにきめ細やかさが表れます。

高級品なのでDIY用の製品はほとんど販売されておらず、本鳥の子に張替えたい場合はふすま張替えの事業者に依頼することをおすすめします。


3-2. 鳥の子

和紙を機械ですいた量産可能なふすま紙です。機械ですいているとはいえ、さまざまな技術が使われいて模様や風合いを本鳥の子に似せて作られているため高級感があります。

柄の選択の幅が広く、DIY用のふすま紙も多く販売されています。DIY用のふすま紙の主な相場は1枚当たり2,000円〜10,000円ほどで、本鳥の子に近い技術が使われているものほど、値段が高くなる傾向にあります。


3-3. 上新鳥の子

鳥の子と同様に、和紙を機械ですいた鳥の子の普及版で住宅に広く使われているものです。

すべて機械で画一的にすくため模様や風合いは鳥の子に劣りますが、さまざまな種類の図柄があります。相場は鳥の子よりも低く、1枚当たり1,500円〜3,000円ほどです。


3-4. 新鳥の子

機械による大量生産で和紙の製紙や模様付けを行ったものです。下地の透けを防ぐために紙の裏が茶色のものが多く、一般に『茶裏新鳥』とも呼ばれています。

費用はもっとも安く、1枚当たり1,000円〜2,000円ほどです。


3-5. 上級織物

上級織物は、ドビ-織などの縦糸・横糸で糸目の詰んだ高級品で、作業のほとんどすべてが手作業によるもので、手間をかけて作られます。

標準品であれば1枚3,000円〜5,000円ほどの値段ですが、高級品であれば40,000円以上の値段がつくものもあります。

上級織物のDIY用のふすま紙はほとんど販売されていないため、上級織物の張替えを希望する場合は事業者に依頼しましょう。


3-6. 中級織物

中級織物は、縦糸・横糸ともにレーヨン糸が主に使われていて、上級織物に比べて安価な値段にも関わらず、上品で図柄や風合いがよいという特徴があります。

価格は2,500〜5,000円ほどです。中級織物もそれなりに高価なので、張替え事業者にお願いした方がいいでしょう。


3-7. 普及品織物

普及品織物は、中級と同じで縦糸・横糸ともにレーヨン糸が使われることが多いですが、機械によって大量生産が可能なので、手頃な価格になっています。

価格は1,500円~2,000円ほどで、DIY用の製品も多く販売されています。


3-8. ビニールふすま紙

最近普及率が高まっているのがこのビニールふすま紙です。ビニールクロスを薄くしたような紙で、表面がビニールなので汚れに強く、また汚れてしまっても水拭きができる使い勝手の良いふすま紙です。

小さい子供やペットがいるご家庭などにおすすめです。


4. DIY用ふすま紙の施工方法の種類

ふすま紙の張替えの仕方は、シールで張替えができる簡単なものから従来の糊で張り付けるタイプのものなど、いくつか種類があります。

施工方法の種類別に詳しく説明いたしますので、それぞれのメリットやでメリットを踏まえたうえで、自分でも張替えがしやすそうな施工方法を選んでみてください。


4-1. シールタイプ

ふすま紙の裏面に両面テープが付いており、剥離紙を剥がして張り付けるタイプです。

他に道具がいらず手軽に張替えが可能なので初心者におすすめですが、しわやたるみができやすいので、複数人でふすま紙を引っ張りながら張替えを行うのがいいでしょう。


4-2. アイロンタイプ

ふすま紙の裏面に熱で溶ける粘着性ののりが付いていて、アイロンの熱を使って張替えを行うタイプです。

スチームアイロンを使って熱と水蒸気で紙全体ののりを溶かして張り付けるタイプと、熱のみを使って部分的に張り付けるタイプの種類があります。

張替えの難易度も高くなく、比較的きれいに張り付けこともできるため、シールタイプとともに初心者におすすめです。


4-3.糊タイプ

ふすま紙にあらかじめ糊が塗られていて、水で糊を戻して糊付けするタイプか、古くからの張替え方法である糊を刷毛で塗って貼り付けするタイプです。

両方とも糊が乾くまで時間がかかり、しわやたるみができないようにするためにはコツがいるので、張替えの難易度は高いです。しかし、張替えに慣れればもっともきれいに仕上げることができます。


5. DIYで行うふすまの張替え方

5-1. 準備するもの

  • ふすま紙
  • カッター
  • 定規
  • バール
  • 茶チリ紙などの下張り用の紙(下張りが必要な場合)
  • 金づち(枠や引手がネジで付けられている場合)
  • のり(のりで張替えを行う場合)
  • はけ(のりで張替えを行う場合)
  • ドライバー(引手がのりで付けられている場合)


5-2. 張替え方法

張替えを始めて行う人でも比較的きれいに仕上がる張替え方法を以下で説明します。

なお、ふすま紙を貼り付ける方法は上述した通り、のり、アイロン、シールなどを使ったさまざまな方法があります。

アイロンやシールでの張替えは比較的簡単で、特に難しいコツが必要ないので、以下ではのりでふすま紙を貼る方法について説明していきます。

水でのりを戻して張るタイプも、のりで張るタイプとコツは同じなので、参考にしてください。

また、ふすまは片面だけ張替えると紙の張り具合に差が出てしまい、歪んでしまうことがあるので、両面同時に張替えることをおすすめします。

どうしても片面しか張替えできないという場合は、張替えが終わってから張替えしていない面を霧吹きで満遍なく濡らしてください。濡らすことで紙が乾くときにかかる力が均等になるので、歪みづらくなります。


  1. 枠を外す
    本ふすま、またはチップボールふすまの場合は枠を取り外します。その他のふすまの場合はこの作業は行いません。

    釘がある場合はまずはバールで釘を抜き、ない場合は金づちで枠の上部を叩いて外します。このとき、外した枠や釘がどこの箇所のものであるかを忘れないように印をつけておくと元にに戻すときに便利です。

  2. 引き手を外す
    引き手は釘かのりで付けられています。釘で付けられている場合はバールを使って外しましょう。バールで引き抜いた釘は再び使用するので、なくさないように保管しておきましょう。

    のりで付いている引き手は、ドライバーなどを差し込んで取り外します。引手は手で触れる機会が多く、ふすま紙張替え時には手垢などで相当汚れている場合も多いです。ふすま張替えと同時に引手も新しいものに交換するのもおすすめです。

  3. 下張りをする
    本ふすまの張替えの場合は必ず必要な作業です。表面のふすま紙の下に下張り用の紙を張ることでふすまが丈夫になったり、湿気によるふすまの波打ちを防いでくれます。

    また、本ふすま以外でも、色の濃い古いふすまの下地の柄が透けてしまうのを防ぐという役割や、穴が開いた個所を埋めることもできるため、必要に応じて下張りを行いましょう。

    茶チリ紙などの下張り用のふすま紙をふすまの大きさや穴の大きさにカットし、糊を薄く塗ってふすまに張り付けます。なるべくきれいに張ると仕上がりもよくなりますが、上からふすま紙を張り付けるため、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

  4. ふすま紙を切り取る
    ふすまの上にふすま紙をずれないように置きます。 重石を使って固定すると、ふすま紙がずれないので作業がしやすくなります。

    ふすま紙がふすまよりも1~2cmほど大きくなるように筋をつけ、筋に沿ってカッターで切り取ります。また、ふすま紙に柄がある場合は、柄の位置や向きを考慮してカットしましょう。

  5. ふすま紙を貼り付ける
    まずは、ふすま紙全体にハケで満遍なくのりを塗ります。のりを塗ったあと、上辺の中央からゆっくりとずれないようにふすまに張り付けます。

    そして両サイドを引っ張る用にしながら左右を張っていきます。このとき、ふすま紙に空気が入ってムラができるのを防ぐため、ハケを使って中心から外側に空気を追い出します。

    張り終えてすぐは多少しわができますが、のりが乾くとふすま紙がピンと張ってきれいに仕上がります。ふすま紙がはみ出て余分になった部分はカッターで切り離します。定規を当てるときれいに切ることができます。

  6. 枠をはめ込む
    本ふすまやチップボールふすまの場合には、外しておいた枠を取り付ける必要があります。外した際に付けておいた枠のしるしが対応するように注意して、枠をはめていきましょう。

    釘で枠がはめられていた場合は、元の穴に釘を差し込み金づちを使ってしっかりと釘で固定します。

  7. 引き手を付ける

    ふすま一面にふすま紙を張っているため、まずは引き手を付けるための穴を開ける必要があります。引き手部分を手で探って見つけて、カッターで切り込みを入れてから新しい引き手を入れます。

    釘で留めている場合は上下に釘を入れ込み、のりで留めている場合は引き手の内側にボンドなどを塗って貼り付けます。


  8. ふすまを乾燥させる
    のりが乾くまでふすまを乾燥させたら完了です。もし、乾いたときにふすまにしわがあった場合は、霧吹きでしわを湿らせてから当て布をした上で、アイロンをかけるとしわがきれいに伸びてくれます。


6. ふすまの張替えを事業者に依頼した時の詳細

6-1. サービスの流れ

事業者にふすまの張替えを依頼した場合、まず張替え前にふすまのサイズやどのふすま紙にするかなどのヒアリングがあります。

そのあと、自宅に事業者が訪問してふすまを取り外して持ち帰り、事業者の作業場で張替えを行ってから、再度自宅に訪問して建付け納品という流れになります。

よって張替えにかかる時間は、早くて2~3日、長くて一週間程度は見積もっておきましょう。

ただし、訪問してその場で張替えを行ってくれる事業者もあります。特に張替えるふすまの枚数が少ない場合に対応してくれる事業者が多いようです。急いで張替えを行いたい場合は依頼時に電話で相談してみましょう。


6-2. 料金相場

ふすま張替えの料金は、事業者の料金設定、ふすまのサイズ、ふすま紙の種類によって異なります。

普通サイズ(高さ190cm、幅95cmまで)のふすま張替えの平均的な相場は以下の通りです。

  • 高級品片面:18,000円~25,000円前後
  • 高級品両面:40,000円~50,000円前後
  • 中級品片面:4,000円~6,500円前後
  • 中級品両面:5,500円~9,000円前後
  • 普及品片面:2,000円~3,500円前後
  • 普及品両面:3,000円~4,500円前後

寸長や巾広と呼ばれる普通サイズより大きいふすまの場合は、これよりさらに値が上がりますが、天袋サイズなどの小さいふすまは普通サイズの半額程度で施工してくれる事業者が多いです。


7. ふすまの張替え事業者選びに困ったら

ふすまの張替えは、DIY初心者でも丁寧に作業すればある程度はきれいに張ることは可能です。

しかしふすま張替えのような、しわやたるみの一切ない完璧な仕上がりは素人では難しいです。

特に高級ふすま紙に張替えたい場合、自分で作業して失敗したら大変な損失になってしまうため、張替え事業者への依頼をおすすめします。

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