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目次
- 1)車のキーレスエントリーシステムの仕組み
- 2)キーレスキーとスマートキーとの違い
- 3)キーレスエントリーシステムの後付けも可能
- 4)キーレスエントリーシステムが反応しないときの対処法
- 5)キーレスキーを使うときの注意点
1)車のキーレスエントリーシステムの仕組み
キーレスエントリーシステムは、キーレスエントリーキー(以下「キーレスキー」という)から電波を通じてキー番号や固有の暗号情報を送り、車両に搭載された受信機で認証されれば遠隔でドアの施錠・解錠ができる仕組みです。
キーレスキーには315MHzの周波数(日本の場合)の電波で通信する内蔵チップが搭載されていて、車両も同じ周波数を受信できる装置が備わっています。
車にキーレスエントリーシステムが搭載されていれば、「雨の日にすぐ車に乗り込みたい」「荷物が多くて鍵をまわせない」というときスムーズにドアを開けられます。
キーレスキーはどれくらいの距離から施錠・解錠できるの?
どれくらいの距離からドアの解錠・施錠が可能かは、キーレスキーの電池残量や周囲環境によって変わります。あまり離れていると、車に向かってキーレスキーのボタンを押してもドアの解錠・施錠ができないことがあるので注意してください。
参考:「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件」の検討開始について|総務省
2)キーレスキーとスマートキーとの違い
キーレスキーと混同されやすいのが、スマートキーです。それぞれの違いを以下の表にまとめました。
機能 | キーレスキー | スマートキー |
---|---|---|
ドアの解錠・施錠方法 | 一定の距離からキーのボタンを押す | ・鍵を身につけてドアノブに触れる ・一定の距離からキーのボタンを押す |
エンジン起動方法 | 鍵を挿して回す | スタートボタンを押す |
車外からのエアコン・エンジン起動 | できる場合もある | できない |
基本的に、キーレスキーの機能がレベルアップしたものがスマートキーです。スマートキーにもキーレスキー同様、キーレスエントリーシステムが採用されています。また、車種によっては車外からエアコンやエンジンの起動などが可能です。
キーレスエントリーシステムに関する豆知識
参考:インテリジェントキーシステム|インテリジェントキーシステム、スマートエントリー&スタートシステム|TOYOTA
3)キーレスエントリーシステムの後付けも可能
最近では、ほとんどの車にキーレスエントリーシステムが搭載されています。しかし、搭載されていない中古車を購入した場合は後付けすることも可能です。
しかし、キーレスエントリーシステムは一度ですべてのドアを施錠・解錠するため、「集中ドアロック機能」がある車でないと取り付けられないので注意してください。
また、キーレスエントリーシステムは自分で取り付けることも可能です。
まずは、自分の車に対応している以下のような「キーレスエントリーキット」をカーショップやネット通販で購入します。
キットを購入後、付属の配線図を確認しながら受信機を車両に取り付ける流れです。
キットによっては電話で配線サポートを受けられる場合もありますが、配線をつなげる作業があるので専門的な知識が必要です。
自分で無理に行うと別のトラブルを引き起こす可能性もあるので、車に詳しくない場合はディーラーやカーショップなどへ依頼しましょう。
集中ドアロック機能とは?
キーレスエントリーシステムの取り付け費用は?
キーレスエントリーシステムを自分で取り付ける場合、かかる費用はキーレスエントリーキットの価格のみです。通販サイトであれば2,000円台のものも販売されています。
また、ディーラーやカーショップへ依頼する場合は、本体価格+取り付け費用がかかります。総額でどれくらいかかるかは、ディーラーやカーショップによって異なるため、事前に見積もりを取ってみるとよいでしょう。
4)キーレスエントリーシステムが反応しないときの対処法
キーレスエントリーシステムは車のラジオやWi-Fiルーターなどの電波干渉により、反応が鈍くなることがあります。電波干渉が原因であれば、近い距離から使用したり場所を変えたりするだけで解決します。
しかし、「何度試してもキーレスキーで車の解錠・施錠ができない」という場合は、以下のような原因が考えられます。
- キーレスキーの電池が切れている
- 車のバッテリーが上がっている
- 送信機能か受信機能駄目になっている
以下の順番で確認作業を行い、車のキーレスエントリーシステムが反応しない原因を突き止めて適切に対処しましょう。
キーレスが反応しないときの対処法
- 車のバッテリーが上がってないか確認する
- 電池を交換する
- ディーラーや専門業者に見てもらう
1.車のバッテリーが上がってないか確認する
まずは、通常の鍵を使ってエンジンをかけ、車のバッテリーが上がっていないかを確認しましょう。エンジンがかからなかったら、バッテリーが上がっている状態なので充電か交換が必要となります。
充電するだけなら、自分で他の車につないで電気を分けてもらえる「ブースターケーブル」を使って対処することも可能です。
しかし、「自分ではバッテリー充電ができない」「充電されずバッテリーが壊れている」という場合は、ロードサービスに電話をしてカーメンテナンスを行っているディーラーやカーショップなどへ移動させ、バッテリーの充電や交換が必要となります。
くらしのマーケットには、その場まで来て車のバッテリーを交換してくれる「出張バッテリー交換のサービス」があります。「忙しいから自宅まで来てほしい」「JAFや任意保険でロードサービスに加入していない」という人におすすめです。
参考:ブースターケーブルとは。車とブースターのつなぎ方や使い方|ZURICH、バッテリーが上がりました。交換はしてもらえますか。|JAF
2.電池を交換する
車のバッテリーが上がっていないのにキーレスエントリーシステムが反応しないときは、電池が切れている可能性もあります。ボタン電池残量チェッカーがある場合は、残量を確認してみるとよいでしょう。
キーレスキーの電池交換は自分でも行えますが、メーカーによって電池の交換方法が異なります。純正品のキーレスキーであれば、メーカー公式サイトや取扱説明書に電池交換の方法が記載されているので確認してみてください。
3.ディーラーや専門事業者に見てもらう
バッテリーが上がっておらず電池の残量がある場合は、鍵や車に搭載されているキーレスエントリーシステムの送受信機が故障している可能性があります。
電波を送信・受信できないと、遠隔操作で車のドアの施錠・解錠ができません。送受信機の修理や交換が必要な場合もあるので、ディーラーや専門事業者に見てもらいましょう。
5)キーレスキーを使うときの注意点
キーレスキーを使うときは、鍵の「紛失」「閉め忘れ」「取り扱い」の3つに注意してください。
紛失したらキーレスキーの発行・車への登録が必要
キーレスキーを紛失した場合、ディーラーや車の鍵屋さんへ依頼してキーレスキーの発行・車両への登録が必要となります。
しかし、キーレスエントリーシステムは送受信機に登録されている、キー番号や固有の暗号情報が一致したときに施錠・解錠ができる仕組みなので、キー番号がわからないと再発行できない可能性があるので注意してください。
あらかじめキー番号を控えておいたり、スペアキーを用意してメインの鍵とは別の場所で保管しておいたりするなどの紛失対策を行っておきましょう。
キーレスキーを紛失したときの対処法について詳しく知りたい方はスマートキーの作成費用に関する記事もあわせてご覧ください。
スマートキーを無くしたときの費用は?鍵紛失時の対処法
鍵の閉め忘れに要注意
キーレスキーを使用する場合、鍵の閉め忘れには注意してください。
キーレスキーだからといって離れすぎた距離からボタンを押すと、送信した電波が車まで届かず施錠されないことがあります。
鍵の閉め忘れを防ぐためにも、車両のロック音が確認できる距離くらいから使うようにしましょう。
取り扱いに注意
キーレスキーには、電波を送信する機能や電池が備わっているので取り扱いに注意しましょう。
- 強い衝撃を与えない
- 高温で直射日光があたる場所には置かない
- 水分には近づけない
キーレスキーを落としたり投げたりすると強い衝撃が加わり、内部の電子系統の部品に影響を与えて正常に機能しなくなることがあります。
また、真夏の屋外や車内など高温で直射日光があたる場所に置いておくのもNGです。
「間違えて洗濯機で洗ってしまった」という場合も、水分が内部に入り込んでしまうとキーレスキーの故障につながります。
普段から大切に扱い、持ち運びや保管場所には気をつけましょう。
参考:キーレスエントリー一体キー/Hondaスマートキーの取り扱いと電池交換|Honda
まとめ
スマートエントリーシステムの仕組みとは?
車のキーレスエントリーシステムは、近接無線通信技術を採用しています。鍵と車両に電波の送受信機が搭載されていて、キー番号や固有の暗号情報が一致すれば遠隔でドアの解錠・施錠ができる仕組みです。
キーレスキーが反応しないときの対処法は?
キーレスキーが反応しないときは、まず車のバッテリーが上がっていないか確認します。上がっていない場合は、キーレスキーの電池を交換。それでも反応がない場合は、キーレスキーや車両に搭載されている送受信機が壊れている可能性があるのでディーラーや専門事業者に見てもらいましょう。
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ライター:森田 さなえ
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