ハウスクリーニングのやり直しはできる？入居後に賃貸物件が汚れていたときの対処法

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1）入居後部屋が汚れていた場合の対処法

賃貸借契約書に「ハウスクリーニング済み」と記載されているのに、「入居後、部屋が汚れているのに気づいた」という場合はすぐに管理会社や大家さんへ相談しましょう。

賃貸契約書に「ハウスクリーニング済み」のような記載がある場合は、物件をハウスクリーニングした状態で引き渡すという契約上の義務が生じるため、汚れている場合はクリーニングのやり直しを要求できる可能性があります。

また、前の入居者から敷金の一部としてハウスクリーニング代名目のお金を預かっていた場合、そのお金はハウスクリーニング費用として使用されるのが一般的です。

汚れている場所や気になる場所の写真を撮っておき、実際に一緒に見てもらうとよいです。
ただし、具体的な対応については、契約書の内容や不動産会社との交渉次第となります。

ハウスクリーニングは原則として義務ではない

管理会社や大家さんは、賃貸物件の退去時や入居前にハウスクリーニングをすることは原則として義務ではありません。

そのため、「賃貸借契約書に記載がない」という場合は、原状回復はしてあってもハウスクリーニングをしていない可能性もあります。

賃貸物件を退去する際の原状回復とは？

賃貸の退去時には物件の価値を維持したり、退去時のトラブルを未然に防ぐために原状回復の義務が発生します。

一般的に、建物の老朽化による経年劣化（例えば、外壁のひび割れや壁紙の黄ばみ）は大家さんの負担ですが、あなたが故意に壊したり、ペットが傷つけたりした場合は、あなたが修理費用を負担することになります。

ただし、「通常の使用」による傷（例えば、家具の移動による床の小さなへこみ）については、契約内容によって誰が負担するかが異なります。

賃貸契約書には、原状回復の範囲や費用負担について詳しく記載されています。トラブルを防ぐために、契約書の内容を必ず確認し、不明な点は不動産会社に相談しましょう。

参考：【賃貸住宅】退去後、高額な原状回復費用を請求された。払いたくない。｜消費者トラブルFAQ｜国民生活センター

2）入居後の部屋が汚い場合に考えられる理由

「入居後に部屋が汚い理由として考えられるのは、以下の4つです。

ハウスクリーニングを事業者へ依頼して行ったのに汚れている場合、清掃事業者が一部の箇所を清掃し忘れたり、清掃が不十分であった可能性があります。

また清掃事業者の中には、「経験や知識が不足している」「清掃品質が低い・手を抜く」事業者もいます。清掃事業者の選定ミスにより、ハウスクリーニング済みとなっていても部屋が汚れている可能性もあるため注意が必要です。

3）ハウスクリーニングでどこまで綺麗になる？

ハウスクリーニングの範囲は、賃貸借契約書に記載された内容によって異なります。一般的には、入居者が退去する際に、物件をできるだけ入居時の状態に近づけるための清掃が行われます。
しかし、経年劣化による黄ばみなど、完全に元に戻せない部分もあったり、依頼する事業者の技術によってもどこまで綺麗になるかに差があります。

ハウスクリーニングをプロへ依頼した場合に対応してもらえる範囲は、主に以下の通りです。

※2024年現在のくらしのマーケットの「ハウスクリーニング」の作業内容です

エアコンクリーニング（内部）はオプションの場合もある

エアコン内部のクリーニングはオプション作業となることが多く、ハウスクリーニングに含まれていない可能性があります。

そのため、契約書をよく確認し、不明な点は不動産会社に問い合わせることをおすすめします。

大家さんがエアコンクリーニングを頼んでない場合は、やり直しをしてもらえないので自分でプロへ依頼するか自分で掃除するかとなります。

自分でエアコンを掃除する場合の方法は以下の記事で紹介しています。40分で完了するエアコン掃除の方法を知りたい方は参考にしてください。

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エアコン掃除は40分で完了｜家にあるもの＆3ステップで簡単に自分でできる

4）入居後のトラブル回避！内覧時には汚れのチェックが必須

「入居後の部屋が汚かった」というトラブルを回避するためにも内覧をしっかり行い、以下の箇所の汚れチェックをしましょう。

汚れが気になる箇所を見つけたら、大家さんや管理会社へ伝えてハウスクリーニングをしてもらえるか相談しましょう。ハウスクリーニングを行う時期や、入居前に部屋の状態を再確認できるかも合わせて聞いておくと安心です。

エアコンが備え付けの場合は、内部を掃除してもらえるかも内覧時に確認しておきましょう。

5）ハウスクリーニングを自分でする方法

キッチンや洗面所・お風呂など少しの汚れであれば、自分で綺麗にすることもできます。

自分でハウスクリーニングを行う際は、清掃前後の状態を写真や動画で詳細に記録しておくことをおすすめします。退去時に、これらの記録は、通常の使用による経年劣化と、入居者の過失による損耗を明確に分けるための重要な証拠となり、退去時の精算に影響する可能性があります。

キッチンの掃除のコツを知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

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ライター

森田 さなえ

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