ゴミ屋敷の片付け│自力でできるかの判断基準と掃除のコツ

2024.5.20 更新

ゴミ屋敷の片付け│自力でできるかの判断基準と掃除のコツ

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この記事でわかること

ゴミ屋敷片付けはいくらかかりますか?

ゴミ屋敷清掃の費用相場は1Rで3万円〜5万円、4LDKなどの一軒家で21万円〜となります。ゴミの量、必要な人数が多いほど費用は高額になります。

ゴミ屋敷は自分で片付けできますか?

①3DK程度の広さ②お風呂、洗面所、キッチンなどの水回りが機能している③住人が生活できている
の3つの条件を満たしている場合は、時間はかかりますが自力でゴミ屋敷を片付けることができます。人手や道具がない、精神的に片付けられない、今すぐ片付けたいという場合は、無理をせず専門事業者へ頼みましょう。

1)ゴミ屋敷とは?

ゴミ屋敷

一般的にはゴミ屋敷は「ゴミ(使用していないもの・使用用途がわからないもの)が多すぎる家」とされています。ゴミ屋敷の基準は衛生・健康面で住民だけでなく近隣住民にも影響が出る可能性がある状況を指しますが、自治体により異なります。

住まいがゴミ屋敷になる人の特徴

住まいがゴミ屋敷になる人の居住実態や特性は以下のとおりです。

ゴミ屋敷になるのに多い傾向

  • 60歳以上
  • 単身または二人住まい
  • キーパーソン(身近な人)の不在
  • 他者との接触拒否がある

「面倒なことを後回しにする」傾向のある方、「仕事などが忙しくて自分の生活を後回しにしがち」な方、「なにかに使えるかもしれない」と物が手放せない方もゴミ屋敷になる可能性があります。

また、「処分の方法がわからない」「物の定位置を決めていない」場合も部屋の中が散らかる原因になります。 特別なことがなくても、ゴミ屋敷になる可能性は誰にでもあります。

参考:足立区の「ごみ屋敷」対策

ゴミ屋敷と汚部屋の違い

ゴミ屋敷と汚部屋の違いは明確に定められていません。
一般的にゴミ屋敷は「ゴミ(使用していないもの・使用用途がわからないもの)が多すぎる家」で、汚部屋は「掃除を怠っていて(特に水回り)清潔感がない部屋」と区別できます。

なお、ゴミ屋敷の定義は自治体により異なりますが、多くはゴミが多く不衛生な状況が住民だけでなく近隣住民にも影響が出る可能性があることを指しています。

▼横浜市条例

「不良な生活環境」を「物の堆積等に起因する害虫、ねずみ又は悪臭の発生、火災の発生又は物の崩落のおそれその他これらに準ずる影響により、当該物の堆積等がされた建築物等又はその近隣における生活環境が損なわれている状態」(2条2項)

引用:ごみ屋敷に関する条例|一般財団法人地方自治研究機構

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2)ゴミ屋敷を自力で片付けられる3つの条件

ゴミ屋敷イラスト

「ゴミ屋敷を掃除したい」と思ったら、自力で片付けられるレベルなのか、事業者に依頼するレベルなのかを判断しましょう。
以下の条件を満たしているなら、頑張れば自力でゴミ屋敷を片付けることができます。
しかし、人手や道具がない、精神的に片付けられないという場合は、無理をせず専門事業者へ頼みましょう。

事業者にゴミ屋敷清掃を頼む

①広さは3DKまで

一般的に部屋が広く物が多いと、掃除する時間や労力はかかるうえ、処分するものも多くなります。
自分で掃除できる家の広さの範囲は3DKまでと覚えておきましょう。

「一軒家をまるごと掃除したい」という場合は、専門の事業者に頼むことをおすすめします。

一軒家のゴミ屋敷を片付けたい

②お風呂、洗面所、キッチンなどの水回りが機能している

自分で部屋を掃除する上で、水回りが機能しているかは重要です。
水が流れない、水を出せる状態じゃないなど、水回りが使えない状態なら、専門の事業者に掃除を頼みましょう。

水回りが使えないけどゴミ屋敷を片付ける

③住人が生活できている

住民が生活できているなら、物が多すぎることが原因でゴミ屋敷になったというケースが考えられます。
必要なものと使わないものを仕分けして、不用なものを処分すれば片付けることができます。

また「必要なものは使う同線上にまとめる」「何が収納されているか明確にする」など工夫をすると、整理整頓を継続することができます。

今すぐ解決したいならお住まいの地域のゴミ屋敷清掃へ相談

地域 都道府県
北海道 北海道
東北
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中部
近畿
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四国
九州・沖縄

遺品整理も自分で出来る?

「遺品整理」とは、故人が残したものを整理することを指します。

遺品整理は、遺族同士で協力してしっかり準備すれば、自分で行うことも可能です。

遺品整理の進め方や準備するものをこちらの記事で詳しく解説していますので、遺品整理の方法が知りたい方はぜひお読みください。

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遺品整理を自分でやるには|準備するもの・作業の進め方

遺品整理を自分でやるには|準備するもの・作業の進め方

ただし以下のようなケースでは遺品整理を事業者に頼むことをおすすめします。

遺品整理を事業者に頼んだほうがいいケース

  • 遺品整理をする住居地が遠方
  • 遺品整理の範囲が3ルーム以上ある
  • 遺品整理の量が多い
  • 物理的に遺品整理ができる人がいない

遺品整理の事業者選びのコツをこちらの記事で詳しく紹介しています。事業者への依頼を検討している方はあわせてお読みください。

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3)ゴミ屋敷は自力で片付ける?事業者に相談する?

条件次第でゴミ屋敷は自力で片付けられますが、人手を集める必要があったり、相当な時間や体力を費やしたりすることになります。

プロの事業者に頼めば、自力で片付けるよりも素早く綺麗にしてもらえ、時間や体力は温存できる一方で、自力で片付ける以上に費用はかかることになります。

ゴミ屋敷を自力で片付ける、あるいは事業者に片付けてもらう。それぞれのメリットやデメリットは何があるのか?

あらゆる視点から比較して検討してみましょう。

ゴミ屋敷を自力で片付けるメリット・デメリット

自力で片付ける

まずは、ゴミ屋敷を自力で片付けるメリット・デメリットから説明します。

自力で片付ける内容
メリット①事業者に頼むより安い
②自分のペースで片付けられる
③人目を気にする必要がない
デメリット①時間や労力がかかる
②消毒・清掃の質が劣る
③ゴミ・不用品の処分費用がかかる

メリット①:事業者に頼むより安い

自力で片付ける大きなメリットは、事業者に頼むよりもコストを抑えられることです。

ゴミ袋や除菌・害虫駆除アイテムなど、最低限の掃除グッズを揃える必要はありますが、事業者に清掃を頼む場合、1R・1Kの広さでも3〜5万円が費用相場になるため、自力で片付けるほうがコストを安く抑えられるでしょう。

ただ、後述する「ゴミ・不用品の処分費用」が高くつけば、事業者と依頼する場合と変わらない費用感になることも。ゴミや不用品の量がどれくらいになりそうか、処分費用はいくらになりそうかも検討をつけておくことが重要です。

メリット②:自分のペースで片付けられる

事業者に依頼するよりもスピード感は劣りますが、自分のペースで片付けられるのもメリットの一つです。
他者のペースに合わせて焦る必要もないので、多少時間はかかっても、自分の時間配分で片付けられます。

メリット③:人目を気にする必要がない

ゴミ屋敷に埋もれたものの中には、あまり他者に見られたくないものもあるかもしれません。事業者に依頼することは、プライベート空間に他者を入れるということでもあります。

その点、自力で掃除する場合、気心が知れた人たちを協力者として呼ぶのなら、掃除の過程で他者の目が気になる場面も少ないはずです。

デメリット①:時間や労力がかかる

自力でゴミ屋敷を片付ける最大のデメリットは「時間や労力がかかること」でしょう。

どこから手をつけるべきか、ゴミをどう分別すべきか。掃除に慣れていなければ、途方もない作業に心が折れてしまうリスクもあります。

デメリット②:消毒・清掃の質が劣る

実績豊富な事業者に頼めば、掃除の手際だけでなく、消毒や清掃の質の高さが期待できます。

ゴミの長期放置で害虫が発生している場合、徹底した消毒や清掃が素人にどこまでできるのか。消毒が不十分だと、せっかく綺麗になったと思った部屋も不衛生な状態が続くリスクがあります。

デメリット③:ゴミ・不用品の処分費用がかかる

自力でゴミ屋敷を片付けた結果、出たゴミや不用品の処分にはお金がかかるケースもあります。売れそうなものはリサイクルショップに持ち込む手もありますが、粗大ゴミに出す量が多ければ、処分費用が高くつくことも。

粗大ゴミで処分するにも、自治体によっては自力で特定の場所まで持っていく必要があるため、この段階でも相当な労力と費用がかかることになります。

ゴミ屋敷を事業者に任せるメリット・デメリット

事業者が片付ける

次にゴミ屋敷を事業者に任せるメリット・デメリットを説明します。

事業者に任せる内容
メリット①スピーディーに片付けられる
②ゴミ・不用品の回収も頼める
③徹底した清掃・除菌が望める
デメリット①費用が高い
②人目を気にする必要がある

メリット①:スピーディーに片付けられる

プロの事業者に頼めば、ゴミ屋敷もスピーディーに片付けられます。自力では数日〜1週間かかる場合も、手慣れている事業者が複数人がかりで担当すれば1日で終えられることも。

なるべく短時間でゴミ屋敷を片付けたいのなら、事業者に頼むほうが間違いなく早く片付きます。

メリット②:ゴミ・不用品の回収も頼める

事業者に頼む大きなメリットの一つは、ゴミ・不用品の回収までお願いできることでしょう。

汚物や危険物、産業廃棄物など中には回収が難しいものもありますが、事前に打ち合わせの上、推定のゴミ・不用品の量に合わせて用意されるトラックにて回収してもらえます。

自分で運び出す労力がない分、効率よくゴミ屋敷を片付けることができます。

メリット③:徹底した清掃・除菌が望める

ゴミ屋敷の片付けに手慣れている事業者なら、ビフォーアフターのクオリティも期待できます。

ただし、本格的なハウスクリーニングは別料金になる事業者もあるため、事前に確認が必要です。

デメリット①:費用が高い

後ほど、ゴミ屋敷清掃の費用相場も紹介しますが、1R・1Kの間取りで3〜5万円の相場感です。

実際には現地調査から正確な見積もりが出されることがほとんどですが、決して安くはない費用が発生するため、自分で掃除する労力や時間と、プロに任せる費用とを天秤にかけて検討する必要があります。

デメリット②:人目を気にする必要がある

他人をプライベート空間に入れる心理的なハードルが高いことも、事業者にゴミ屋敷清掃を頼むデメリットの一つ。

自分でゴミ屋敷を片付けることよりも、人目を気にするストレスのほうが大きいのであれば、多少時間はかかっても自力で片付けるほうが賢明と言えます。

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4)ゴミ屋敷を自力で掃除する方法

ただの掃除とは異なるゴミ屋敷の掃除には、念入りな事前準備が必要です。
見えるところからただなんとなく始めて、作業が進んでないのにあっという間に時間が経っていた…ということにならないように事前準備のチェックをしましょう。

ゴミ屋敷を自力で掃除するために必要な心構え

ゴミ屋敷を自力で片付けるには、強い意志と継続する力が必要です。途中で挫折しないために、まずは「なぜ片付けたいのか」を明確にしましょう。

「なぜ片付けたいのか」具体例

  • リラックスできる家にしたい
  • 友達を呼べる状態にしたい
  • 子供たちが安全に遊べる家にしたいなど

なぜゴミ屋敷を片付けたいのかが明確になったら、自力でゴミ屋敷掃除をする前に準備することをチェックします。

自力でゴミ屋敷掃除をする前に準備すること

  1. ①人手とスケジュールを確保する
  2. ②片付けに必要な道具を準備する
  3. ③ゴミ回収日、ゴミ処理センターの受付時間をチェックする

①人手とスケジュールを確保する

ゴミ屋敷の片付けは、一日では終わりません。また、一人で終わらせることはほぼ不可能です。
家族や友人などに声をかけて最低でも3人以上の人手を集め、2~3日はスケジュールをおさえましょう。

ゴミで埋まった家を人に見られるのは抵抗があるかもしれませんが、ゴミ屋敷から脱出するためには、お願いしましょう。

まとまった連休に一気にやるとモチベーションも下がらず、効率的です。
一気にやるのが難しい場合は、「作業してくれる全員が集まれる日に一部屋ずつ」のように少しずつ進めていきましょう。

②片付けに必要な道具を準備する

  • マスク、軍手、エプロン
    片付けをする人の衛生面や作業効率を考えると必須です。それぞれ人数分×3くらい用意しておくと安心です。

  • ゴキブリ駆除剤・蚊取り線香
    生ゴミが多い場合、間違いなくゴキブリ・ハエの巣窟になっています。掃除をするたびに目撃していたら、気分が悪くまともに作業を進めるのも大変でしょう。
    ゴキブリ駆除剤は部屋全体に効果がある霧状のタイプと、殺傷能力の高いスプレー式の物を用意すると作業の効率化につながります。
    蚊取り線香は、小バエを弱らせる効果と、ゴミの悪臭を和らげる効果があるので作業中常に焚いておくのがおすすめです。(※ゴミに火が燃え移らないように注意してください)

  • 100枚以上のゴミ袋
    自治体指定のゴミ袋があればそれを、なければ丈夫で破れにくい大きなゴミ袋を準備してください。先の尖った物や割れ物の処分もあるかと思いますので、土嚢袋や緩衝用の新聞紙も用意しておきましょう。

  • ガムテープ、紐などの梱包資材
    古い包丁や、割れたガラスなどそのまま捨てるには危険なものも出てくるかもしれません。そういったものに新聞紙を巻き付ける際に必要なガムテープ、また、雑誌をまとめるための紐などの梱包資材もあると便利です。

  • 掃除用具
    片付けを終えたあと、室内を掃除するための道具です。掃除機・ほうき・モップ・雑巾・洗剤・バケツなど、基本的な掃除用具でOK。とりあえず室内のゴミを処分するのが第一ですから、これらは後回しでも構いません。

  • ゴミを大量に積める車両(軽トラック、ライトバンなど)
    ゴミ収集所やゴミ処理センターにゴミを運ぶために必要です。運転手がいなかったり、車両が用意できなかったりする場合は、ここだけ不用品回収の事業者に依頼するという手もあります。

不用品回収のサービスを見る

③ゴミ回収日、ゴミ処理センターの受付時間をチェックする

片付けたゴミを放置しないためには、集積所のゴミ回収日のチェックが必要です。

しかしゴミ屋敷の片付けは「ゴミの回収日がスケジュールと合わない」「ゴミが大量で集積所に置くと近所の人に迷惑がかかる…」という場合が多いです。

そんなときは、自治体のゴミ処理センターに持ち込むのがおすすめです。平日ならほとんどの自治体で受け付けているので、最寄りのゴミ処理センターの受付時間を確認してください。

なお、ゴミ処理手数料がかかります。

自治体持込ゴミ処理手数料予約
神奈川県横浜市1kgごとに13円必要
大阪府大阪市10kgごとに90円必要
愛知県名古屋市10kgごとに200円不要
北海道札幌市10kgごとに130円〜200円不要
福岡県福岡市10kgごとに140円必要
京都府京都市100kgまで1,000円不要
埼玉県さいたま市100kg未満は無料土日のみ必要

参考:引越や遺品整理などによる大量のごみを一度に捨てたい|横浜市ごみの持込み|大阪市ご自分で処理施設に搬入する場合(自己搬入)|名古屋市家庭ごみの自己搬入(自分で市の処理施設にごみを持ち込む場合)|札幌市ごみの自己搬入について|福岡市持込ごみの受入れについて|京都市家庭ごみを施設に直接持ち込みする場合について|さいたま市

ゴミ屋敷掃除の手順

【ゴミ屋敷掃除で準備するもの】

  • マスク、軍手、エプロン
  • ゴキブリ駆除剤・蚊取り線香
  • 100枚以上のゴミ袋
  • ガムテープ、紐などの梱包資材
  • 掃除機・ほうき・ちりとり・雑巾などの掃除用具
  • ゴミを大量に積める車両(軽トラック、ライトバンなど)
所要時間約24〜30時間
1

害虫駆除をする

害虫駆除

掃除の前日に霧状の殺虫剤・駆除剤で室内全体の害虫を駆除します。

2

入口付近から1㎥単位でゴミとわかる物を処分する

ゴミを処分する

ひと目でゴミと判断できるものをゴミ袋にどんどん入れていき、家の中に散らかっているゴミの分量を減らします。

3

仕分け作業をする

仕分け作業をする

捨てるか捨てないか迷った物を「捨てない物」「捨てる物」「保留」に分け、仕分けのルールに沿って分けていきます。

仕分けのルール

  • ほぼすべて処分する
  • 思い出の品は量を決めて取っておく
  • 「いつか使うかも」と思う物は捨てる
4

ゴミを搬出し、清掃する

清掃する

ゴミを運び出し終えたら、掃除機やほうきでホコリを除去したあと、洗剤を使って雑巾やモップがけなどを行います。

①まずは害虫駆除から

ゴミを動かす度にゴキブリが出てきたり、ハエが飛んできたりしていては、気持ち悪い上に片付けに集中することもできません。

まずは掃除の前日に霧状の殺虫剤で室内全体の害虫を駆除しましょう。殺虫剤は、部屋の奥に1~2つ、入口にもう1つ設置しましょう。本来、殺虫剤は1部屋1つの使用量となっているはずですが、室内は害虫の巣窟になっていますので、規定量よりかなり多めで構いません。

これだけで小型のゴキブリと小バエはほぼ全滅するはずですし、大型のゴキブリもかなり弱らせられるはずです。なお、この段階で手に負えない場合は、ゴミ屋敷の専門家に片付けを依頼したほうが賢明です。

ゴキブリ退治の方法についてはこちらこちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。

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②片付けは入口付近から1㎥単位で

掃除は入口付近の一目でゴミとわかる物の処分から始めます。

紙類、ペットボトル、食品が入っていたプラスチック、缶などをどんどんゴミ袋に入れて、とにかくゴミの分量を減らしていきます。この段階で捨てるか捨てないか迷った物はとりあえず放置で構いません。

このとき、手にはスプレータイプの殺虫剤を忘れずに持ちましょう。ゴミの下には生き残った大き目の害虫が潜んでいるはずなので、姿が見えなくても殺虫剤を噴射しながら作業すると捗ります。

また、「広い部屋を全部掃除しなければいけない」と考えると、途方もない気がして意欲が削がれてしまう人もいるかもしれません。

「とりあえず1㎥のゴミを片付けよう」と考え、慣れてきたら「1㎥を10分で掃除する!」など時間制限を設けるとモチベーションを維持しやすいです。

③ゴミを減らしたら仕分け作業

部屋中のゴミを処分したあとは、捨てるか捨てないか迷った物を仕分けする作業です。ただやみくもにゴミを捨てるのとは違い、考えなければならないので少し面倒に思えますが、決まりを作ってしまえばほぼ単純作業です。

「捨てない物」「捨てる物」「保留」の3つの箱を用意し、仕分けの決まりに沿って分けていきます。

ただし「保留」の箱にはできるだけ物を入れないようにします。「保留」の箱がいっぱいで「捨てる物」の箱に物が少ない状態では、そもそも片付けの意味がありません。どうしても判断がつかない場合のみ「保留」の箱に入れるようにしましょう。

仕分けのルールは以下がおすすめです。

ゴミ屋敷掃除仕分けのルール

  • ほぼすべて処分する
  • 思い出の品は量を決めて取っておく
  • 「いつか使うかも」と思う物は捨てる

①ほぼすべて処分する

生活に必要最低限の物と、貴重品以外は基本的に処分する方向で進めます。 物が多すぎて、あれもこれもと取っておいた結果ゴミ屋敷になってしまったのですから、それらを捨てなければ解決することができません。

ゴミ屋敷に置かれていた物は、ほとんどが害虫の被害やホコリで損傷しているはずです。貴金属や現金などを除きすべて使える状態にはないので、迷わずに捨てましょう。

②思い出の品は量を決めて取っておく

アルバムや手紙、親族の形見などは捨てるに忍びないかと思います。それでもすべてを取っておくと膨大な量になるので、段ボール1~2箱に入りきるくらいなどあらかじめ取っておく量を決めましょう。それを超えた分は写真で保存しておくなどして、とにかく量を減らします。

③「いつか使うかも」と思う物は捨てる

衣類や靴などは多少取っておく必要がありますが、「いつか使いそう」「いつか必要になる」と考えて保管しておく物は、ほぼ使う可能性はありません。「いつか」ではなく「今」必要かどうかで判断しましょう。
特にゴミ屋敷に住んでいる人は「いつか使うかもしれないから捨てられない」と思う傾向が強いです。今必要のないものは迷わず捨てるのがゴミ屋敷を生み出さないポイントです。

④ゴミを搬出し、清掃作業

ゴミを部屋からすべて運び出したら、清掃作業に入ります。

掃除機やほうきでホコリを除去したあと、洗剤を使って雑巾やモップがけをするといった、基本の掃除を通常より念入りに行います。

特に注意すべきなのが、生ゴミから出た浸出液です。
害虫が寄ってくる原因にもなるため、強力な洗剤を使用して清潔な状態に回復させます。

手に負えないほど汚れている場合は、ハウスクリーニング事業者に依頼するのもいいでしょう。
住居を続ける場合、壁紙フローリングなどの腐食や水回りの損傷がひどい場合はリフォームの依頼も必要です。

また、壁や床が腐食していたり、水回りの損傷がひどい場合はリフォームの依頼も検討しましょう。

内容相場料金
ハウスクリーニング
3LDK・4K・4DK(空室)
33,000〜72,000円
壁紙・クロスのリフォーム
張替え 居室6畳
40,000〜50,000円
フローリング張替え
居室 10平米
110,000〜150,000円
畳張替え
標準畳 / 張替え3畳
15,000〜23,000円
水回りリフォームパック
~40平米
1,000,000〜1,100,000円

※2024年5月時点の情報です


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5)ゴミ屋敷のリバウンドを防ぐ3つのコツ

一度ゴミ屋敷がきれいに片付いても、しばらくするとまたゴミが増え「リバウンド」する可能性があります。ゴミ屋敷のリバウンドを防ぐためにできる3つのコツがあります。

①モノの定位置を決める

片付けや整理整頓の基本は、家にあるモノはすべて定位置を決めておき、何が入っているか誰が見てもひと目でわかるようにすることです。
細かく決める必要はありません。メモ帳とペンなど一緒に使うものをまとめて収納するなど、ちょっとした工夫で定位置に戻すようになります。

たまりがちなまとめ買いやストックは「箱に入る分」だけ買い足すようにしましょう。

②保留をまとめた箱は1ヶ月以内に仕分けする

ゴミ屋敷掃除の際に「保留」にしたものは、片付けが終わったあとなるべく早く仕分けしましょう。時間が経つと忘れてしまい、結局モノが減りません。
遅くても1ヶ月以内に終わらせるのが理想です。

③捨てるときの事を考える

新しくモノを手に入れるときは、捨てるときの事を考える癖をつけましょう。
「これはどうやって捨てるんだろう?」「これは捨てるときに手間がかかりそう」など、捨てるときのことを考えると、購入をためらうものもあるはずです。

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6)ゴミ屋敷を掃除するには住人の意思が重要

多くの自治体が条例化しているゴミ屋敷問題ですが、ゴミ屋敷をきれいにするには住人に片づける意思があるかどうかが鍵となります。

ただし、あまりにも近隣住民に迷惑がかかるようだと、地方自治体の条例(ゴミ屋敷条例)のもと「行政代執行」を行い、強制的にゴミ屋敷を片付けるケースも。
過去には実際に住宅街の一戸建てまるごと一軒のゴミ撤去費用として200万円もの高額な費用が所有者に請求された事例があります。

参考:平成 29 年度 「ごみ屋敷」に関する調査 報告書 - 環境省

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7)ゴミ屋敷掃除を事業者に安くに頼むコツ

自分ではなかなか簡単に出来ないゴミ屋敷の片付け。
専門事業者に頼む場合は、高額になるイメージがあります。
できるだけ費用を安くするための3つのコツを紹介します。

①出来る範囲は自分でやる

「3DK以上の広さは自分でできないので事業者にお願いしましょう」と記述しましたが、ゴミとわかるものは捨てておくなど、出来る範囲は自分で対応しておくと、何もしなかった時に比べてゴミの量が減ります。ゴミの量が減ると作業量が減るため、見積もり料金が安くなります。

②不用品回収に必要な許可証の有無を確認する

ゴミ屋敷掃除サービスを行うのは不用品回収事業者が多いです。
不用品回収事業者は、必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」もしくは「古物商許可」などの許可がなくてはいけません。
不用品回収事業者の中には不法投棄など悪質な事業者も潜んでいるので、トラブルに巻き込まれないよう許可証などの確認をしましょう。

不安な方は、優良な不用品回収事業者の選び方を記載した記事もあわせてご覧ください。ぼったくられないために注意すべき不用品回収事業者の特徴を挙げています。

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またこちらの記事では、実際に不用品回収サービスを体験した内容を詳しく紹介しています。

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③3社以上の実績・サービス内容・料金・口コミを比較

安心できるゴミ屋敷掃除事業者に安く頼むには、3社以上の実績・料金・口コミを比較してから決めましょう。
3社以上を比較すると、おおよその金額やサービスの相場がわかるので、サービスを受ける上で妥協できないことなど、予算を決めたうえでサービスの取捨選択ができます。
その中から、納得できる事業者を選ぶようにしましょう。

くらしのマーケットには、数多くのゴミ屋敷清掃の事業者が出店しています。

くらしのマーケット障子張り替えのサービスページ

サイトでサービス対応内容を確認できるうえ、料金も明確に提示されており、実際の利用者の口コミも確認でき、そのままオンラインで予約することもできます。

くらしのマーケットの相談方法

また店舗のページ内にある【このサービスに質問する】よりメッセージを送信していただくと、直接出店者と直接メールでやり取りすることも可能なので、不明な点や不安な点があっても安心です。

また、最高1億円の損害賠償補償制度があるので、万が一のときにも安心です。

ゴミ屋敷清掃サービスの相場費用

間取り相場料金
1R、1K3万円〜5万円
1DK、2K5万円〜9万円
1LDK、2DK、3K9万円〜14万円
2LDK、3DK、4K14万円〜18万円
3LDK、4DK18万円〜21万円
4LDK〜21万円〜

みんなはいくら払ってる?ゴミ屋敷清掃料金

くらしのマーケットにて「ゴミ屋敷清掃」を利用した方の実際の支払料金を調査したところ、6割以上が10万円以下で依頼していることが判明しました。

実際に支払ったゴミ屋敷清掃支払い料金

一方30%は10万円以上の費用がかかっており、そのうち11%が20万円以上という結果となっており、ゴミ屋敷清掃料金には費用に差があることが分かります。

※2024年5月時点の情報です

どうしてゴミ屋敷清掃費用に差があるの?

ゴミ屋敷清掃事業者に支払う費用は、車両費、人件費、処分費の3つに分けることができます。
使用する車両が大きく、人数が多く、処分量が多くなるほど高額になります

ゴミ屋敷掃除の費用相場をもっと詳しく知りたい方はゴミ屋敷清掃を頼んだ時の費用を記載した記事をご参照ください。

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Q

予約から作業当日までの流れを教えてください

A

ゴミ屋敷清掃は、以下の流れで予約〜作業を行ないます。
①無料見積を依頼する
②見積日の決定
③訪問見積の実施
④見積金額の提示
⑤作業日の決定
⑥当日の作業、お支払い

Q

当日の作業時間はどのくらいになりますか?

A

当日の作業時間は、回収する荷物の多さや状況、部屋の広さ、作業人数等によって異なります。
くらしのマーケットのゴミ屋敷清掃は事前の訪問見積もりを行います。その際に作業時間の目安を確認しておきましょう。
それ以外にも不明点や不安な点がある場合は、メッセージからでもいつでも事業者に問い合わせ可能です。

Q

予約前に事業者と連絡を取る方法が知りたいです。

A

店舗のページ内にある【このサービスに質問する】ボタンからメッセージを送信すると、直接事業者へ連絡することができます。
メッセージの送信にはくらしのマーケットの会員登録が必要です。

Q

予約方法が知りたいです。

A

くらしのマーケットはオンラインで予約できます。
①依頼したい店舗の詳細ページを開き「予約日時を入力する」をクリック
②必要事項を入力し「確認画面に進む」をクリック
③内容を確認し予約リクエスト(仮予約)に進む ※会員登録がお済みでない方は会員登録が必要です
④ログイン後、予約リクエストに進むをクリックし、予約リクエストが完了
⑤店舗が作業日時を確定させると予約成立です。

ゴミ屋敷清掃を予約する

ゴミ屋敷サービス利用者の口コミ

口コミ

5

4LDKのうちの、寝室以外の予備部屋6畳×2部屋+外の物置の片づけを頼みました。 数年前に引っ越しで運び入れたまま開けていない様な段ボールや通販の空き箱等もドンドン溜まってきてしまい、 いずれゆっくり片付けようと思っていたところ、 自分と家族の病気やケガで重い物を動かす事が難しく、中高年の女手二人ではにっちもさっちもいかなくなり、 かといって知人に頼むのも気が進まず、今回思い切って業者様に頼もうという事になりました。合計3社見積もりをした中でもお値段がリーズナブルだったという事と、事前に見積もりに来て頂きご提示頂いたお値段以上はかからないというご回答、また社長様のお人柄にも惹かれ、ステップワーク様に助けて頂く事に致しました。 当日は社長様を含むお二人で来られ、荷物の分別もお願いしながら午前中から夕方まで作業して頂き、かなり大変な作業になったのではないかと思いますが、評判通りとても迅速に進んでいき驚きました。お二方共とてもお人柄が良く、安心してお任せする事が出来ました。今回かなりの荷物があった為、翌日の午前中に玄関先に出しておいた残存物や追加でお願いした物など、社長様自らが再び取りに来て下さり、こちらも直ぐに積み込み作業が終わりました。 おかげ様で家の中がすっきりとして、大変助かりました。 広くなった廊下を飼い猫達も嬉しそうに、駆け回っています。 また別の部屋などでお願いする事が出てきましたら、宜しくお願い致します。この度は本当に有難うございました!

利用時期:2024年3月

出典:口コミ|くらしのマーケット

口コミ

5

実家(一軒家)の整理をお願いしました。 見積もりにいらしてくださった時から、なかなか物を捨てたがらない父に寄り添っていただき、お話ししていてすてきなお人柄が伝わってきました。相見積もりを取りましたが、値段よりお人柄!と思い、ハルトさんにお願いしました。 当初、2日の予定だったのですが、物にあふれた我が家だったため、追加料金無しで、日数を増やしご対応していただき、なんと庭の木もチェンソーにて切って片付けてくださいました。おかげで、隣近所にご迷惑お掛けせずに本当にありがたかったです。 室内も最終日に伺うと、びっくりするくらい綺麗に清掃されており、最後に写真を処分する際も一緒に思い出話などを聞いていただきながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。スタッフの皆さんがどの方も丁寧かつ親切ですばらしかったです。本当に感謝しております。 評価5以上をつけたいところですが、最高が5なのが残念です。 本当にありがとうございました!

利用時期:2024年2月

出典:口コミ|くらしのマーケット

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実際のゴミ屋敷清掃のビフォー・アフター

実際のゴミ屋敷清掃のビフォー・アフター

画像出典:札幌市東区のライフピースのブログ |ゴミ屋敷の片付け│くらしのマーケット

実際のゴミ屋敷清掃のビフォー・アフター

画像出典:匿名さんの口コミ|ゴミ屋敷清掃│くらしのマーケット

他にこんなサービスもあります

【物置解体】

処分に困っている物置はありませんか?物置は自分で解体することも出来ますが、重い天板やサビたネジを外したり、その後の処分も自分で行うのは重労働です。不用な物置の解体は、災害時に近隣への被害を抑える、生前整理により相続相手の負担を減らすこともできます。不用になった物置は早めに物置解体サービスで手際の良いプロに解体し撤去してもらうのがおすすめです。

物置解体物置解体を利用する
【不用品回収】

引越しや配送、荷物の運搬は、不用品回収サービスがおすすめです。処分のための引き取り手がいない方や、自分では処分することができない大きな家具家電を楽に処分したい方は、プロに頼んで簡単に回収してもらいましょう。

不用品回収不用品回収を利用する

家事はなるべく楽したい一児のママ。時短と節約が好きです。子育てと仕事を両立するため、くらしのマーケットを活用しています。


くらしのマーケットは、暮らしに関わるサービスを安心して取引できるマーケットプレイスです。事業者の口コミや料金を比較し、オンラインで簡単に予約ができます。

頼みたいカテゴリがある

ハウスクリーニング・不用品回収・引越し・出張カメラマン・庭木剪定・アンテナ工事・家具の組み立てなど、幅広いカテゴリがあります。あなたの「これプロに頼みたい」がきっと見つかるはず。

はじめての方へ

比較が簡単だから選びやすい

各事業者は一覧で同じ作業内容の料金を表示しているため、料金比較が簡単です。
さらに実際に利用した方の口コミを見てプロに依頼することができます。口コミ評価や量はもちろん、口コミの内容をチェックすると、予約から当日までのやりとりや対応もイメージしやすくなります。

万が一の保証もしっかり

自宅で作業を行う出張・訪問サービスは不安に思う方もいるかもしれません。
くらしのマーケットは、厳正な出店審査や最高1億円の損害賠償補償制度など、安心してご利用いただくための仕組みがあります。万が一のときにしっかり対応します。

くらしのマーケットの安心・安全

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ゴミ屋敷清掃をプロに依頼するといくら?

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